昨日の浦和レッズのアウェイ、松本山雅戦はテレビ観戦でした。チケットが10分で完売するほどの注目カードでしたが、確かに浦和の応援もテレビ越しですが響いてきました。
試合は敵将、反町監督の手が驚きでした。浦和の攻撃時の布陣、4-1-5に対抗するために、5バックにしてくるチームはよく見ますが、山雅は5バックの後ろに、フリーマンの安藤(36番)を置く、6-3-1という超守備的な布陣で入ってきました。おそらく、前半は0-0で耐えて、勝てそうな展開になったらベンチにいるオビナ(9番)を投入しようという考えなのでしょう。
そういう意味では、その6バックの山雅から、武藤のゴールで先制しておいたことは効いてくると確信しました。もし、相手が中途半端に出てくれば、大量得点も狙えそうと思ったからです。このゴールは、相手左アウトサイドの17番が関根をマークしていたので、関根を内に絞らせて空いたスペースに森脇が飛び出したのが効いた、ミシャの狙い通りの手でした。
しかし、山雅は6バックを変えませんでした。前半は0-1でもいいと割り切って、興梠、武藤、梅崎にはスペースを与えないという厳しいマンツーマン守備でした。興梠はこの守備に徹底的に消され、武藤もいつものように引いて受ける形が難しいと判断したミシャは、あえて前線を思い切ってシャッフルして、梅崎をボランチにしたり武藤を右アウトサイドにしたり相手の混乱を狙いました。結果的にはこの手が効かなかったことが、このゲームの苦戦の理由になります。
後半、浦和はマークされていない柏木をうまく利用して、柏木の突破から興梠のゴールで2-0とします。これで、山雅は切り札オビナを出さざるを得なくなります。オビナは確かに強いFWですが、スピードがないのでカウンターを恐れる必要はないと、余裕で見られると思っていました。
ここからが、山雅の浦和対策の真骨頂でした。浦和がセットプレーに比較的弱いこと、オビナにはポストプレーでキープさせること、カウンターは前田を使うことと、徹底した対策で浦和から酒井のゴールで1点返し、なおもセットプレー主体で攻めました。まさかここまで苦しむとはという試合になりましたが、何とか逃げ切って2-1で勝利します。
これからは、相手がどんな対策を立ててくるか、それでこんな冷や汗ものの試合を見ることになるかもしれないと、そんな覚悟を持った2ndの開幕戦でした。