Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズについて、いろいろ書いた記事です。

90年代のワールドサッカー情報


気持ちは若いつもりですが、生物学的には年を取っている私ですが、最近ワールドサッカーのネタを映像で書けるようになった変化には昔から振り返るとびっくりです。私が、サッカーに興味を持ち、Jリーグからワールドサッカーに視野を広げ始めた時期が90年代ですが、その時代のワールドサッカーの情報量は現在とは比べ物にならないくらい少なかったことを思い出しました。

当時、テレビ東京で「三菱ダイヤモンドサッカー」という番組があり、ワールドサッカーを映像で流してくれる数少ない番組でした。当時、ブンデスやプレミアなどはこの映像で見ていました。当時は私がまだサッカーを理解していなかったので、記憶には残っていませんが、世界にはいろんなサッカーがあるという憧れを駆り立ててくれた番組でした。

当時のサッカー情報誌は、サッカーマガジンとワールドサッカーグラフィックという雑誌を愛読していました。今のように、日本人のライターが現地に駐在してサッカーを語る時代ではなく、当時のワールドサッカーの情報は海外メディアの翻訳が主でした。そのため、日本人とはちょっとポイントが違うところがちょっと残念で、日本人が好きな戦術論などは語られておらず、選手の出来の話が主体でした。

映像でなく、雑誌からワールドサッカーに入って行った影響から、当時の私は選手の名前とチームの名前だけは覚えていましたが、選手の特徴はなかなか理解する機会がありませんでした。今でこそ、バティストゥータといえば右足の強烈なシュート力が武器と思い出せますが、それが実感できたのは自分の足で本当にイタリアに行って、フィオレンティーナペルージャの試合を生で見ていたからです。

それでも、90年にイタリアW杯を開催して、世界の激戦が繰り広げられたスタジアムに実際に立てたことは貴重な経験でした。当時は日本には横浜国際競技場埼玉スタジアムもなかった頃でしたから、ミラノのサンシーロが当時としては画期的なバリアフリーの概念を導入していたことや、ユベントスACミランが8万人収容のトリノのデッレアルピを満員にしていたことなど、行かなければ経験できなかったことも知ってきました。

もちろん、今の時代に少年だったら、もっとサッカーを理解できたと思うこともありますが、その時代にはその時代の楽しみ方があり、サッカーの理解度なら年々進化していると感じているので、満足いくサッカー観戦ライフだと思います。

写真は当時のユベントスミランのチケットです。