今日は浦和のFC東京戦ですが、平日夜の試合の即日更新は勘弁していただきます。穴埋めネタで、先日ちょっと書いた国立競技場の思い出です。国立競技場は4年近く使えなくなるほどの大規模な改修工事が予定されていて、東京オリンピック当時の面影を残す現在の形を見られるのは最大であと2回かと思うと、思い出話を書いておこうと思います。
東京オリンピック当時、もちろん私は生まれていませんが、記録映画に映像が残っていました。それを見る限り、メインスタンドの風神、雷神の絵や貴賓席の形などは現在とほとんど変わっていません。椅子の幅は少し広くなって、Jリーグ開幕時点の満員は6万人近かったですが、今は4万8千人で満員です。
国立競技場には1994年の伸康焼香ポーズ(浦和対横浜F)や1997年フランスW杯最終予選、1998年トヨタ杯のRマドリード対バスコダガマなど、思い出はたくさんあります。ただ、長くなりそうなので、試合内容は別の機会に回すとして、国立競技場の現状をまずは書きます。
2002年W杯のとき、日本に数多くの巨大なスタジアムができました。当時のW杯開催基準では全座席の60%に屋根がついている条件があり、首都圏には日産スタジアム、埼玉スタジアムと当時の建築技術の粋を集めたスタジアムが現実になりました。
これらの「後輩」と比較すると、どうしても古い国立競技場は見劣りします。巨大なバックスタンドに屋根がまったくない、時計やオーロラビジョンが一つしかなくホーム側ゴール裏では後ろを振り返らないと時間もわからないなど、Jリーグ開幕時点では許せていた欠点が次第に気になるようになりました。
また、ドリンクホルダーがないのも気になります。国立競技場の試合はペットボトル持ち込み禁止の試合が多く、ペットボトルの中身は紙コップに移されるので、どうしてもドリンクホルダーがないと中身をこぼすリスクがあります。一度、高校サッカーの決勝戦で水をこぼし、周囲の人に謝ったこともあります。
こういう要素を考えれば、国立競技場が時代に合うように改修されるのは時代の流れだと思います。ノスタルジーはもちろん感じますが、交通が非常に便利なスタジアムなので、ここに日本有数のスタジアムができれば代表戦も聖地国立に戻ってくるかもしれません。そんな日を、楽しみにしようと思います。