
今年の鉄オタネタでは、9月の日光旅行の際に撮ってきたSL大樹の写真が一番の収穫です。下今市駅で特急の停車時間で強引に撮った一枚ということもあって、写真の出来は満足していませんが、小学生のときに大井川鉄道でSLに乗ったとき以来の、煙を吐いているSLを見られました。

大陸間プレーオフ2はボリビア、イラク、スリナムの勝者です。大陸間プレーオフ2はこの組では若干見劣りし、フランスとノルウェーの首位争いでしょう。1998年以来久しぶりのW杯になるノルウェーですが、今のノルウェーにはイングランドのマンチェスターシティで世界最高のポストプレーヤーと呼ばれるアーリング・ハーランドがいます。映像で欧州予選を見た限りではハーランドのワンマンチームではなく、トップ下にアーセナルのウーデゴーアが台頭するなどハーランドをサポートできる選手も増えてきています。もちろん、前回大会得点王のエムバペがいるフランスは、今回も優勝候補でしょう。セネガルはノルウェーが序盤でもたついたときにチャンスがあります。
前回大会優勝のアルゼンチンの首位通過は動かないでしょう。戦力的に、この組では南米予選首位通過のアルゼンチンを脅かす存在はいないです。初出場のヨルダンはW杯の高い壁に跳ね返されそうで、2位争いはアルジェリアとオーストリアの一騎打ちです。アルジェリアも今ではフランス生まれが代表の大半を占めるというチームで、久しぶりの出場になるオーストリアとの力関係はほぼ互角ではと予想しています。
K組 ポルトガル、大陸間プレーオフ1、ウズベキスタン、コロンビア
大陸間プレーオフ1はコンゴ民主共和国、ジャマイカ、ニューカレドニアの勝者です。この組は明確に2強2弱に分かれそうです。大陸間プレーオフ1はW杯の大舞台では厳しそうで、初出場のウズベキスタンも守ってカウンターのチームで2位争いは難しそうです。本命はポルトガルになりますが、未だに40歳のCロナウドがいるなど世代交代は遅れ気味で、激戦の南米予選でブラジル(5位)を上回る3位で通過してきたコロンビアが出し抜いて1位通過もあり得ると予想しています。
イングランドとクロアチアが軸になる組です。世界ランキング4位のイングランドは、エースストライカーのハリー・ケインが今回も健在です。クロアチアも伝統的に「W杯に強い」チームで、過去2大会で準優勝、3位と結果を残しています。ガーナはアフリカ予選では8勝1敗1分けと圧倒的な首位でしたが、ちょっと今回は相手が悪いかなという印象です。初出場時にイングランド相手に0-7で敗れているパナマは厳しそうです。

D組 アメリカ、パラグアイ、オーストラリア、欧州プレーオフC
欧州プレーオフCはコソボ、ルーマニア、スロバキア、トルコの勝者です。この組は本命不在の混戦が予想できます。欧州プレーオフCも絶対的な存在ではないチームが来そうです。一人一人のタレント力ではワールドクラスはアメリカのプリシッチ(ACミラン)がいるくらいですが、過去に映像で見た限りではどのチームも戦術的なまとまりを感じます。アメリカは前回大会、2トップに前からプレスに行くことでイングランド相手に0-0の引き分けに持ち込み、パラグアイもロングボール主体ながら華麗さは捨ててヘディングの強さで点を取るサッカーをします。豪州は5バックで我慢するチームでやや劣る印象もあります。
この組は以前書いたので省略。
G組 ベルギー、エジプト、イラン、ニュージーランド
目下、欧州でも有数の強豪に数えられるベルギーの首位通過は動かないでしょう。黄金時代を作った主力選手のデブライネがやや格の落ちるナポリ(イタリア)に移籍したなどやや陰りも見えますが、この組なら問題ないと予想します。2位争いは混戦で、エジプトはエースストライカーのサラーが所属のリバプールで出番を失っておりコンディション的にどうかと思われ、イランは2トップのアズムン、タレミは強力ですが、比較的簡単にファウルするなど世界レベルでは弱みもあります。ニュージーランドはやや苦しい印象ですが、過去には1次リーグ通過はならなかったものの3引き分けの健闘を見せたこともあります。
この組は2強2弱に分かれそうです。現在FIFAランキング首位のスペインは、18歳の若手ヤマルが台頭するなど伸び盛りで、ここで足元をすくわれることはなさそうです。Rマドリード所属のバルベルデが活躍するウルグアイも強そうで、アフリカ予選では常連のカメルーンを倒して初出場するカーボベルデでも、初めて出る国際舞台では若干力不足でしょう。サウジアラビアはアジア予選ではプレーオフを勝ち抜いての出場ですが、本来中立地で行うのが筋であるプレーオフを、政治力で地元に持ってきた有利さもあっての通過で、W杯最終予選での日本戦の内容を見る限りでは苦しそうです。

体調不良で、生で見ることは叶わなかったものの、DAZNの映像で興梠慎三引退試合の様子は見られました。カードは浦和レッズレジェンドと鹿島アントラーズレジェンドで、興梠の浦和でのキャリアの大半を占めたミシャ時代の浦和のメンバーと、浦和移籍前に在籍していた鹿島のメンバーの対戦でした。
もっとも、鹿島のメンバーは引退後ずいぶん時間が経っている選手が多く、大岩はメタボ状態、内田篤人に至っては開始5分で交代とかなり苦しそうでした。浦和は左アウトサイドの梅崎や左ストッパーの坪井が元気で、また1トップの興梠を後ろでフォローしたラファエル・シルバはまだ33歳でブラジルで現役ということもあって、浦和がボールを支配する展開で進みます。
先制点は浦和に入り、ラファエル・シルバが起点となり興梠がGK曽ヶ端の頭上を抜くシュートを放ちます。一旦クロスバーに当たって跳ねましたが、興梠が現役時代さながらの運動神経の良さを見せて倒れ込みながらのボレーシュートで流し込む、前半7分での主役の得点でした。さらに、前半にはズラタンのゴールで浦和は2-0とリードします。
後半、鹿島は現役の大迫勇也や昌子が投入され、前半とは見違える動きを見せてきます。浦和も比較的若い選手が出場し、かつてミシャ時代に「KLM」と自称した、興梠、李、武藤雄樹の1トップ2シャドーにします。引退後1年経っていた興梠の動きは次第に落ち始め、後半途中には足をつり始めましたが、J3相模原で現役の武藤雄樹と、引退したとはいえ動きが良かった李がフォローしました。
まだ29歳と、出場メンバー中唯一の20代の関根が独走する場面も作りますが、お約束?でこれを外し、槙野が大迫をマークするなど花試合なので見せ場を作ると、鹿島はCKから大迫が頭で落としたところを昌子が詰めて1点を返します。自らの引退試合を翌週に控える柏木も、昔を思わせるようなパスを出していました。
最後は李が3点目を決めた浦和が勝利し、サポーターはトップチームの試合で「応援自粛」で声を出さなかった分の憂さ晴らし?で、この試合は元気に応援していました。最後は興梠が、異例の英語でのあいさつをするという演出もあり、将来は監督になって浦和を率いたいという夢を語ってくれました。







欧州プレーオフDはチェコ、デンマーク、北マケドニア、アイルランドの勝者です。デンマークが最有力ですが、この組は本命不在の混戦が予想できます。ポット1枠がメキシコだったことで、世界トップレベルのチームは不在で、どのチームにも1位通過のチャンスがあります。開催国メキシコはホームで試合ができる優位性が大きいですが、南アフリカもアフリカ予選で最有力候補だったナイジェリアを倒して出場権を得ており勢いがあります。韓国も、メキシコ戦で勝ち点を確保できれば、十分1次リーグ通過のチャンスがあり有望な組に入ったと思います。欧州プレーオフDがデンマークになれば、1次リーグに強い伝統を発揮する可能性もあります。
欧州プレーオフAはボスニアヘルツェゴビナ、イタリア、北アイルランド、ウエールズです。欧州プレーオフAがイタリアになれば一躍本命に浮上することが予想できます。開催国カナダ、前回の開催国カタールは前回大会で3戦全敗で1次リーグで敗退しており、リベンジを賭けることになりますが、デイビッド、ラリンという欧州で活躍する2トップがいるカナダに幾分か分があります。それでも、イタリアが出てくれば、スイスと2強を形成する展開になりそうです。イタリアが敗退した場合は、一転してわからない組になります。
この組は綺麗に2強2弱に分かれそうです。北中米カリブ海予選を通過してきた初出場のハイチは、国の規模や実績からしてもW杯の舞台では力の差を見せつけられそうで、スコットランドも9回目の出場ながら一度も1次リーグを通過したことがないというデータもあります。前回大会4強のモロッコは、今回もその勢いを見せられるかは未知数ですが、この相手なら2位通過は最低でも確保できそうな力関係になります。もちろん、本命ブラジルは間違いなく1位通過できそうです。ブラジルは史上初の外国人監督になるイタリア人のアンチェロッティ監督が就任して、戦術的徹底を図ろうと脱皮を図っていますが、南米予選では苦しんでおり大会全体では本命という扱いにはならないでしょう。
ドイツは楽な組を引きました。アフリカの強豪コートジボワールが多少ドイツに食い下がれる可能性を持っていますが、他の2チームは問題ないと思われます。初出場のキュラソーはW杯の大舞台では力不足は否めず、エクアドルも南米予選ではホームの高地での試合を利用して勝ってきたチームです。もっとも、エクアドルにはチェルシー(イングランド)所属のカイセドが台頭するなど、少しずつ力をつけており、ドイツの首位通過は動かないとしても、コートジボワールを倒して2位争いに食い込める可能性は持っています。