
土曜日の浦和レッズのホーム鹿島戦は、0-1で浦和の敗戦に終わりました。この試合はミッドウィークにアウェイの清水戦が挟まっている影響でメンバー構成に制限があったようで、FWの小森飛絢とテリンをあえて両方ともベンチスタートにしてきました。スタメンで起用したら清水戦で使えなくなるという、スコルジャ監督の考えだったのでしょう。
しかし、結果的にそこが敗因の一つになりました。1トップで起用されたのは本来ウイングの松尾でした。もちろん、松尾はスピードがあるので鹿島の攻めをカウンターで裏返したいという狙いはわかります。そういう攻めは何度も出すことができた浦和でしたが、無得点という結果を見てしまうと、小森かテリンがスタメンだったらという思いも出てきます。
もっとも、点を取れなかったことも問題ですが、失点の形はひどすぎました。鹿島はホイブラーテンがあまり前にボールが出せないのを読んでおり、もう一人のCBのボザの出すパスに狙いを絞っていました。そこから何度もピンチを招いた浦和は、GK西川がまさかのパスミスを相手FW鈴木に拾われるというプレーが出て、やすやすと鹿島に先制点を取られてしまいます。
もちろん西川はベテランなので気持ちの切り替えはできる選手で、鹿島に自陣からのパスが狙われているとわかるとロングボール主体に切り替えるような変化は見せました。この日の浦和はスタッツを見るとボール支配率でもシュート数でも鹿島を上回っており、鹿島の中盤からボールを奪っての速攻を何度も見せてきました。
しかし、相手GK早川の壁をなかなか打ち破ることができませんでした。こういう、イージーミスでの失点は往々にして流れが悪くなるのは、2002年W杯ベスト16でミスから与えたCKで失点した日本代表のトルコ戦を思い出しました。また、鹿島はコイントスで勝ったことであえてサイドを逆にする心理作戦も仕掛けてきており、何かやりにくいというイメージが浦和に出てしまったようです。
それでも1点取れば流れが変わるという期待は持っていましたが、どうしてもCFタイプが中央にいないこともあって、浦和はサイドを何度も崩す割にはチャンスにならない、サポーター的にはかなり苛立つ展開になりました。どこかで小森かテリンを入れれば流れも変わるのではと、珍しく豪華になったベンチメンバーに期待するしかありませんでした。
続きは、書く元気が出たら、マニアック分析で補足します。















