
今度の火曜日、日本代表はホームのパナソニックスタジアム吹田で、キルギス代表と対戦します。既に7戦全勝で2次予選通過を決めている日本代表にとっては消化試合で、コンディションの悪い選手は休ませながら、チーム状態を上げに行く親善試合と同じ使い方ができる試合です。キルギスは抽選時のポット分けでは第二ポットと日本に次ぐ位置にいましたが、前節では格下モンゴルに0-1で敗れておりチーム状態は良くないです。
その理由に、キルギスのチーム内で新型コロナウイルスの感染者が出たことが考えられます。ミャンマー戦では濃厚接触者を除いたチーム編成を強いられたものの8-1で圧勝しましたが、サッカーではこれからのチームだったモンゴル戦を落としたことで、2位の中の上位4チームの最終予選進出はかなり難しくなりました。日本戦に、どういう気持ちの持ち方をしてくるかは微妙です。
また、過去の日本との対戦でも日本の2戦2勝です。親善試合で4-0と圧勝したときは、5バックを引くキルギスの両アウトサイドが、日本のMFが持った時に釣り出されやすいという欠点が判明し、裏への縦パスで比較的容易に攻略できました。もっとも、2次予選のアウェイ戦では、アウェイのビシュケクのグラウンド状態の悪さに日本は苦しみ、不用意なボールロストからのカウンターも食らった苦戦でした。
それでも、そのアウェイ戦も2-0の日本勝利と結果は出ています。カウンターを食らっても、まず長友が戻ってファーストディフェンダーになり相手の攻めを遅らせると、もう2枚は最低でも戻ってスペースを消す守り方をすれば、キルギスはそれを打ち破れるほどの攻撃力ではなかった印象です。グラウンドが日本となる今回は、もっと落ち着いた戦い方はできると予想しています。
動き回っていれば相手の動きが先に落ちるのは間違いないので、日本としては不用意な失点で相手を乗せないことです。相手も状況的に勝ち点が取れそうだと思ってくれば乗ってくる可能性もあるので、確実にリードしておきたいです。それは十分可能な相手だと思えるので、最終予選に向けてチーム状態を上げていきたいものです。