
明日、浦和はホーム埼玉スタジアムで、ベガルタ仙台と対戦します。仙台は昨年17位と低迷したことで、切り札とも言える手倉森監督の復帰を選びましたが、今季は1勝3分け7敗の成績で19位と低迷しています。前節、ようやく柏に1-0で勝って今季初勝利を得ましたが、J1では資金力が少ない方というところが響いています。浦和から移籍したMFマルティノスが在籍しているチームです。
得点数を調べると8得点23失点です。得点者は分散していますが、海外から復帰しているFW西村が2得点と唯一複数得点を挙げています。仙台としては、少ない得点を守り抜くサッカーが、浦和に勝つための条件でしょう。もっとも、仙台にとって埼玉スタジアムは鬼門で、まだ埼玉スタジアムで勝ち点3を挙げたことがないジンクスがあります。
浦和はリーグ戦の前節では、福岡のカウンター狙いの戦術にはまって敗れ、上位進出の好機を逃しています。もっとも、ルヴァン杯の柏戦で、1-3と絶対不利の状況からロスタイムに2点を返して引き分けに持ち込んでいます。この試合では、新加入のFWユンカーにゴールが生まれたという好要素があります。まだコンビネーションは合っていませんが、思い切って起用してくる可能性もあります。
この試合は、その週の水曜日にようやく試合がない状況の試合です。ここまでルヴァン杯がリーグ戦の間に挟まっており、選手層が決して厚くない浦和はリーグ戦のスタメン組もベンチに入れざるを得ませんでした。選手の疲労は隠せないでしょうが、ここは少し休めるタイミングなので、あと1試合無理をして欲しい判断も考えられます。
浦和のロドリゲス監督のボールを回すポゼッションサッカーはようやくなじんできています。福岡戦こそ相手のカウンターに引っかかって敗れましたが、やっているサッカーの内容は決して悪くありません。その内容の良さを、この仙台戦でも出すことができるかが、この試合を左右するポイントになるでしょう。