
明日、浦和はアウェイの福岡で、アビスパ福岡と対戦します。福岡は去年、J2で2位に入って今年昇格してきたチームです。今季は開幕から健闘しており、4勝4分け4敗で勝ち点16の9位です。複数得点を挙げている選手は、DFサロモンソン(3点)とFW金森(2点)だけですが、鹿島、FC東京、広島に勝利するなど、好調なスタートを切っています。特にサロモンソンのFKは強力な武器になっています。
12試合で14得点16失点というデータを見る限りでは、少ない得点を粘り強く守っていることで結果が出ているチームのようです。浦和としては、早めに得点して、相手が攻めざるを得ない展開に持ち込みたいところです。もちろん、相手が昇格チームということを考えると、浦和はアウェイとはいえ確実に勝ち点3を確保しておきたい試合になります。
福岡は一時経営危機に陥り、選手への給料支払いが滞ったこともあります。J2で下位に沈み、J3降格がちらついた低迷期もありましたが、ようやくチームが上昇気流に乗り、今季久々にJ1に戻ってきました。今季はJ1残留が目標になってくるでしょうが、2年目を迎えた元東京VのMF長谷部茂利監督が率いてここまで五分の星を残しています。
浦和は、4月のリーグ戦5試合で、4勝1敗の好成績でようやくチームに元気が出てきました。内容をシビアに見るときわどい勝利もありますが、今季は下位4チームが降格という厳しいルールを考えると、確実に勝ち点3を確保できる試合を作りたいところです。浦和のロドリゲスサッカーの、GKからつないでポゼッションするやり方は次第に身についてきており、大分戦では相手の消耗を待つ忍耐強さも見せました。
この福岡戦はビジター席も設けられており、浦和サポが多く福岡に乗り込むことでしょう。このコロナ禍のご時世、声を出せず選手を直接鼓舞することはできませんが、いるだけでも確実に違うと選手たちは口にしています。浦和サポにとって、今年のGWがいい思い出になるよう、結果が出てくれることを期待しています。