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埼玉と浦和レッズについて、いろいろ書いた記事です。

那須大亮、現役引退


昨シーズンよりJ1の神戸でプレーしていた、DF那須大亮選手の現役引退が発表になっていました。那須といえば2004年アテネ五輪U-23日本代表でしたが、この世代にも引退の波は押し寄せており、先日の闘莉王の引退に象徴されます。那須も38歳と、よくここまでプレーできたという年齢で、浦和とも縁があったので寂しい気持ちです。今回は那須の記憶を書きます。

那須は高校時代、鹿児島実業でCBでした。チームメイトには松井大輔(横浜FC)、田原(元京都)がいて、高校サッカー選手権では決勝のピッチに立っていました。スターダムにのし上がったのは横浜FM時代で、当時の岡田監督のもと、ボランチとCBをこなせるユーティリティぶりで多くの試合に出場するようになります。

浦和加入は2013年です。当時、浦和はACL出場にあたって、選手層を厚くする補強を行っていました。那須の、ボランチとCBがこなせる便利さで貴重な控えに使えたらの期待でしたが、3バックの中央のレギュラーだった永田充のコンディションが上がらなかったこともあって、3バックの中央のポジションをものにすることになります。

那須は、DFでありながらノーゴールというシーズンがほとんどないという得点力も武器でした。この2013年は那須にとって生涯最高となった年で、DFながら流れの中でも上がって行くプレーを見せてキャリアハイの9得点を挙げます。当時のミシャのシステムでは、4-1-5という前がかりのシステムで、意表を突いてDFの那須が上がって行くと相手のマークが混乱するという効果もありました。

その後は2014年、2015年とDFの中央のポジションを守りますが、2016年に遠藤航を補強されたことでポジションを失い、控えに回ったことで神戸への移籍を選びました。カバーリングが武器のDFだった印象で、ストッパーの槙野と森脇の裏のスペースを、頭の良さでカバーできた貴重なDFでした。

今季は神戸でも出番がほとんどなく、体力より知力で勝負する那須のような選手でも、38歳という年齢もあって引退を決めたのでしょう。2013年の活躍は今でも懐かしく思い出せます。旧国立競技場の甲府戦で決めた、決勝ゴールとなったヘディングシュートが、今でも思い出です。お疲れ様でした。