Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズについて、いろいろ書いた記事です。

大相撲初場所七日目


昨日は国技館に行き、大相撲初場所の七日目を生観戦していました。私は幕下の上位から見るマニアですが、東京場所の年3回の生観戦を3年続けていると、次第にデータベースが貯まってきて、今の上位力士の若い頃を思い出せるようになってきました。今回もそんな発見はないかと思い、入場時に配布される番付表をチェックしたところ、東幕下15枚目付け出しの坂元の名前が目に留まりました。

2時ごろに国技館に着けば、そういう次世代を担うホープの姿を見られます。坂元は相手の明生(めいせい)に対し、差されながら左の上手を絞り上げ、体を入れ替えて寄り切る強引な相撲ながら勝利を収めていました。坂元はアマチュア横綱で幕下15枚目付け出しの資格を得て今場所が初土俵ですが、ここまで3勝1敗と勝ち越しはほぼ間違いないです。力はこのレベルでは違うので、十両まではすぐに行けそうに思えます。その後は本人の努力次第ですが、タイプ的には照ノ富士で、スケールの大きさを見せて欲しいです。

十両では、総合格闘技からの転向という異色の経歴を持つ、軽量力士石浦に注目しました。石浦は頭をつける体勢ながら、相手の出羽疾風(でわはやて)が上から潰しに来たので、上半身を跳ね上げて相手を倒しに行く居反りという大技を見せ体勢を戻し、最後は下手投げで土俵下に転がしました。居反り、決まっていれば歴史的瞬間でしたが、十両は巨漢と軽量が、勢いだけでなく関取の座を守ろうと懸命に創意工夫を見せているところが好きです。こういう極端な力士は、なかなか幕内に上がれないのですが。

幕内では、遠藤が足首の捻挫で不戦敗となる不運で、注目の一番が一つ消えてしまいましたが、ヒーロー候補の若手、御嶽海に注目してみました。相手の千代大龍は離れて取る力士なので、組めば御嶽海と予想していました。しかし、千代大龍が意外にも四つ相撲で強さを見せ、堂々と御嶽海を寄り切って勝利しました。学生横綱、アマチュア横綱の2冠で角界入りした御嶽海ですが、上位を狙うには力不足かなと感じた一番です。



上位では、松鳳山大関豪栄道にほとんど何もさせずに完勝した相撲以外は、上位陣安泰でした。鶴竜栃ノ心の挑戦を受けましたが、先に上手を引いた鶴竜に対し、栃ノ心は上手廻しを引いて面白くなったと思わせますが、そのタイミングで素早く外掛けを打って栃ノ心を横転させます。

白鵬も十分の左上手を危なげなく引いて、逸ノ城を投げ飛ばし、日馬富士嘉風に組み勝って十分の四つで寄り切ります。座布団が飛ぶようなことはなかったですが、こうやって半日、相撲のことだけを考えて国技館に座っているのもいいものです。