
今日はあまりの寒さと雨で外出は控え、家でサウサンプトン対チェルシーのビデオを見ていました。サウサンプトンは吉田麻也が在籍するチームですが、今シーズンはCBロブレン、MFララーナ、FWランバートをリバプールに、MFラミレスをハルに引き抜かれており、前評判はそれほど高くありませんでした。
しかし、彼らの移籍金でそれなりの選手は加入しており、FWのペッレ(19番)がオランダのフェイエノールトから、MFのタディッチ(11番)が同じくオランダのトゥエンテから加入しています。もっとも、今季の4位という好成績は、オランダ人のクーマン監督の手腕のおかげという評判です。その一端でもわかればというのが、この試合を見た動機です。
それは、徹底した堅守速攻のスタイルでした。この試合でも、ボール保持率は39%と劣ったサウサンプトンですが、シュート数はサウサンプトン9本に対し、チェルシーは7本と上回っています。ボールはチェルシーに圧倒的に持たれ、アザール(10番)には何度もそのキレのあるドリブルを披露されているのですが、吉田が置いて行かれた1失点を除くと決定的には崩されませんでした。
退場者も出し、守勢に追われたサウサンプトンが1-1の引き分けという成果を収められたのは、サポータにとっては満足いく結果だったようで、終了のホイッスルと同時に観客は拍手でした。チェルシーのモウリーニョ監督が、なかなか崩せない展開を見て、次々と攻撃的なカードを切っていたので、なおさら引き分けはロシアの大富豪が持つチェルシーに勝たせなかったという思いが出たものと思います。
逆に、チェルシーは中1日という厳しいコンディションを見て、トップ下のオスカルや左SBのアスピリクエタを温存するなど、アウェイのこの試合は100%の力で勝ちに行かなかった事情はあります。それでも、足首の負傷を抱えているアザールが、足にボールが吸い付いているのではと思うほどのドリブルを見せるなど、チェルシーとしては出せる力は出した印象です。
モウリーニョサッカーはどちらかといえば格下チームを工夫で勝たせる方が得意なので、この日のように引いてくる相手は比較的苦手という印象は受けました。それでもリーグ首位と結果を出しているチェルシーは、このサッカーを変える必要はない印象は受けました。