来週末の金曜日、日本代表は愛知県の豊田スタジアムで、ホンジュラス代表と対戦します。今回の日本代表はアギーレ監督が遠藤、今野という実績あるベテランを呼び戻したことが注目点です。アギーレジャパンの船出、ウルグアイとベネズエラ戦で思い切って新顔を招集して話題を呼びましたが、どうも主力として生き残ったのは武藤一人のようで、アジア杯を勝つための対策を迫られた結果でしょう。
アギーレの旗印、4-3-3についても、Jリーグで採用しているチームがほとんどないので日本人に本当に合っているのかという疑問もマスコミには持たれています。特に、アンカーができる選手は不足していて、ここまでの試合を見る限りではこなしているのは細貝一人だった印象です。今回、今野がこの位置ができるかどうか試されることになると思います。
対戦相手のホンジュラスは、北中米カリブ海地域では古くからの強豪で、南アフリカ、ブラジルW杯に連続出場しています。ブラジルの本大会はスイス、エクアドル、フランスと対戦して3戦全敗に終わりましたが、強豪メキシコをプレーオフに押しやって6チーム総当たりの最終予選を3位で通過した実績があります。
当時の映像は覚えていないので、プレースタイルなどの情報は持っておらずインターネットで調べられる情報にとどまりますが、ホンジュラスはあの名将、ボラ・ミルティノビッチも2003年に指揮したチームです。ボラは1990年にコスタリカをW杯決勝トーナメントに導くなど弱小国を率いて強くする名将でした。中国代表を2002年に退任してからの足跡は追えていませんでしたが、ホンジュラスとは思っていませんでした。
また、ホンジュラスは隣国エルサルバドルと「サッカー戦争」という不名誉な名前も残しています。当時から、近代に独立した中南米の国はお互いは仲が悪いのが常でしたが、この戦争はサッカーの判定で微妙な結果を残したのがきっかけで起こった戦争という、たぶん不名誉な歴史への記録です。
ホンジュラスは過去にはカルロス・パボンという、セリエAやスペインリーグでプレーした英雄もいる国で、パボンは2010年W杯限りでヘルニアで引退しましたが、本田圭佑や長友佑都以前から、俺たちは一流選手を出していたというプライドはあると思います。日本にとっては勝利が求められる試合になると思いますが、好試合を期待したいと思います。