Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズについて、いろいろ書いた記事です。

徳島戦ゲームレポート


昨日の埼玉スタジアムは、朝からの豪雨で各所に水たまりができていました。グラウンダーのパスは通らず、浦和の普段のパスサッカーは難しい状態でした。こういうときは、実力差は縮まる方向に作用するので、徳島がどういう手で来るかは注目でした。

徳島は予想通りの5-4-1でした。浦和の1トップ2シャドーに3バックとダブルボランチの5人を当て、マンツーマンとセカンドボールのケアを同時にやってきました。このグラウンドでは仕方ないと、浦和も興梠めがけて浮き球を蹴り込むしかできなかったので、蹴る浦和にクリアする徳島の図式で試合が進みます。

特に、浦和には前半で10本CKがあるなど、グラウンドに関係ないセットプレーは大きなチャンスでした。ただ、いいグラウンドならいいボールを蹴れる柏木も、このコンディションではミスキックもありました。蹴るチャンスが何度もあることは前向きに考えるつもりでいると、徳島がカウンターからの唯一のチャンスを衛藤が決めて、浦和はリードを許します。

この展開になると、1トップに長身FWを置かないミシャの哲学が裏目に出る恐れがありましたが、シャドーで出場した李忠成が頑張ってくれました。スルーパスが効かないコンディションなら、182cmと比較的上背がある自分が体を張ると、粘り強く徳島DFと競り合ってくれました。

結果的に浦和の2点は両方セットプレーでした。14本もCKを蹴った柏木が、壁を巻いて決めた直接FKと、柏木のFKを李忠成が頭で落としたところを那須が蹴り込んだものです。普段のポゼッションの浦和サッカーはできず、浮き球でアーリークロスを入れてCKやFKを取りに行くという地味な攻防戦でしたが、攻めていたのが浦和だったことがこの結果を生んだ要因でしょう。

また、観客としては雨でサポーターが少なかったので、まるで練習試合を見に行った気分でした。選手や監督の声が通り、サポーターも静かな埼玉スタジアムは寂しい雰囲気でした。きっと優勝が近づけばもっと入るはずと思っていますが、駒場時代とは違って、雨でも行くディープなサポーターは減っているのでしょう。ちょっと寂しいです。