今朝、イングランド・プレミアリーグのマンチェスターU(以下マンU)対リバプールを見ていました。結果は0-3というマンUの惨敗で、これほどまでにちぐはぐなマンUは初めて見ました。今のマンUを見ると、選手の補強ポイントを誤った印象です。
ビディッチ、RファーディナンドらCBは高齢化しており、特にファーディナンドは瞬間的な反応が遅れるなど衰えが見られます。開幕前の補強はトップ下のフェライニだけという、チーム力を信じたモイーズ監督の判断は裏目に出ました。
その結果、CBはスモーリング、エバンス、Pジョーンズという若手の出番が多くなりましたが、彼らはまだ世界レベルの選手ではなく、マンUは常に優勝が要求されることを考えると力不足は否めません。また、サイドのウイングプレーヤーが多すぎる弱点もあります。
バレンシア、ナニ、Aヤング、ウェルベックと、スピード型のウイングが好きなのはイングランドの伝統とはいえ、これだけたくさん同タイプがいては使い切れません。1月の移籍市場でも、このウイングには手をつけておらず、攻撃的MFのマタを補強したほどです。
皆が羨むワールドクラスのストライカー、ルーニーとファンペルシーがいて、7位という成績は惨憺たる成績と言わざるを得ません。来季の欧州CL出場は厳しくなり、この豪華2トップを引き留めておけるかどうかはわかりません。
対戦相手のリバプールの方がわかりやすいサッカーをしていました。高い位置からのプレスとショートカウンターです。今季のリバプールはスアレス、スターリッジの2トップが好調で、リーグトップの得点力を誇ります。
彼ら二人はスピード型なので、前を向いて走れる形を作ればチャンスになります。また、スアレスは自分が走るだけでなく、パスを出して味方を走らせるのも得意です。24得点10アシストと、数字にも現れています。前回のW杯では準々決勝のガーナ戦のハンドというありがたくない目立ち方だったスアレスですが、今回のW杯はいい方で目立つかもしれません。
リバプールも攻撃的なジェラードが1ボランチという、不安もあった布陣でしたが、ダイヤモンドの中盤の前3人が献身的に動いて未然に防ぎました。途中で守備的なボランチのルーカスを投入したところを見ると、ロジャース監督も不安だった起用でしょうが、見事に当たりました。