水曜日の未明、日本代表はアウェイのブリュッセルでベルギー代表と対戦します。過去の対戦は私の記憶にある範囲では日本の1勝2分(1999年国立競技場0-0、2002年埼玉スタジアム2-2、2009年国立競技場3-0)ですが、その対戦は日本のホームです。アウェイで当たるのはおそらく初めてだと思います。
過去に負けていない相手なら強くないと思う方もいらっしゃるでしょうが、最近のベルギーは世界で最も旬な新興勢力です。ベルギーの国内リーグは強くありませんが、最近はベルギーの代表選手がイングランド・プレミアリーグの上位チームに大量進出して、主力選手になっています。
有名な選手はマンCのキャプテン、CBのコンパニーとチェルシーの左MFアザールがいます。他にもチェルシーのMFデブライネ、マンUのトップ下フェライニ、エバートンのFWルカクがイングランド勢です。特にルカクのスピードはクロアチア戦で2ゴールを決めるなど驚異的です。
もっとも、そのルカクが代表ではポジションを約束されておらず、アストンビラのポストプレイヤー、ベンテケがファーストチョイスという情報です。ベンテケはワンタッチゴールの多いFWで、ベンテケが出るかルカクが出るかで全然違った対応が要るのは、さすがW杯出場10回の古豪です。
また、アザールの細かいタッチのドリブル、トップ下からゴール前に入って点に絡むフェライニと、武器をたくさん持っているチームです。私が映像で見たクロアチア戦では中盤でパスカットしてからのカウンターでルカクを走らせて先制点を取るなど、日本がつまらないミスをしたら見逃してくれない相手だと思います。
日本はオランダ戦で成功したダイレクトプレーをどんどん出す必要があります。コンパニーやバンビュイテンのCBに高さでは勝てないでしょうから、FWもMFもワンタッチで回して行けば、どこかにスペースは空くはずです。
個人的には2002年埼玉スタジアムのW杯本大会で対戦したメンバーで唯一残っているバンビュイテンのプレーが楽しみです。あの当時のメンバーは日本には一人も残っておらず、バンビュイテンを見れば伝説の鈴木隆行の爪先ゴールを思い出すかもしれません。