今日は大相撲九州場所の7日目です。最近の九州場所は観客動員で苦戦しています。土俵の方も琴奨菊、琴欧洲の両大関が途中休場するなどちょっと寂しいです。琴奨菊は大胸筋断裂で全治3ヶ月の診断で、来年初場所の出場も厳しいとの見方です。
琴欧洲はカド番なので、48場所守り続けた大関から陥落します。過去6回カド番を跳ね返してきた琴欧洲ですが、7回目のカド番で肩を脱臼する不運に見舞われました。今後は初場所での10勝を目指して再調整に励むことになりますが、貴ノ花の大関在位50場所を塗り替える可能性があるだけに大関復帰に挑んで欲しいと思います。
残念なのは、いい若手が出てきたと楽しみだった、平幕琴勇輝の負傷です。土俵に詰まったところで無理に残そうとして、左ひざが内側に折れました。同じような怪我をした元小結栃ノ心がじん帯断裂だったことを考えると、それに近い負傷が予想され、来場所十両で再起を目指すことを期待するしかないのは残念です。
注目力士に挙げていた大砂嵐ですが、今場所は星の上では3勝4敗とまずまずですが、得意の突き押しが幕内相手に通用していません。毎日幕内の取組を見ている父によれば、腰が高く力が相手に伝わっていないそうです。
モンゴル相撲の下地があるモンゴル人とは違って、エジプト人で相撲のノウハウを日本で覚えた大砂嵐はどうしてもまだ相撲の文化を吸収し切れていないところはあるでしょう。それでも、苦しんでも今場所勝ち越す可能性はまだあるので、是非幕内に残ってもらって今後の成長に期待したいです。
期待のホープ遠藤は足首の剥離骨折で稽古量が足りておらず、今場所の成績は2勝5敗です。それでも、出ていれば勝つ可能性はあると信じて出場した以上、何とか幕内を守れるくらいの星は期待したいところで、結びの一番並みの歓声が沸く取組が遠藤の取組というファンの期待には応えて欲しいと思います。
上位は白鵬、日馬富士が7連勝で並んでいます。稀勢の里も1敗とまだ優勝圏内です。優勝を争うとしたら彼らしかいない期待の力士はまだ圏内にいるので、何とか終盤まで優勝争いを盛り上げ、白鵬の独走を許さない土俵の充実を期待したいです。