仮に、日本とほぼ同じ力を持ったチームがアジア以外の大陸にいたらどういう戦い方をすべきかという、遊びの想像をしてみました。アジアなら、最終予選に出場することができれば、枠は4.5あるので普通に戦えば大丈夫と思いますが、他の大陸では戦い方が違ってきます。
日本の力だと、欧州ならW杯でもシード国になるようなチームがいるので、自動出場の1位は厳しく、同レベルが拮抗するプレーオフ圏内の2位争いが現実的でしょう。ライバルとの直接対決はもちろん重要ですが、格下からホーム、アウェイ両方で確実に勝ち点3を取ることが重要です。
欧州予選はアジアのような3次予選の足切りがないので、弱いチームも最終予選に出てきます。欧州予選のオランダ対エストニア、ドイツ対カザフスタンを見た限りでは、そんなチームは1トップを残して全員で引いてくることが多いです。
こういう相手から確実に勝ち点3を取るには、ボランチやCBの攻撃力が重要になってきます。ドイツもボランチのケディラのパスは重要で、マークされない後ろの選手に攻撃力がないと苦しい戦いになります。そういう文化のイタリア出身のザックが今野泰幸の攻撃力を買うのもわかる気がします。
南米も難しい予選になります。日本の力だと、南米なら通過圏ぎりぎりの4位争いでしょう。南米は今回はブラジルが予選免除で、アルゼンチンが独走していますが、普段は上下の差が小さい混戦になることが多いリーグです。
こういうリーグだと、ブラジルやアルゼンチンから勝ち点1でも拾っておけば大きいです。南米は代表強化には理想的な環境で、ブラジルやアルゼンチンが常に4年に2回、真剣勝負で戦います。また、スペインリーグに言語の壁がなく移籍することもできます。
南米の厳しさはエクアドルやボリビアのアウェイ戦もあります。一見強いようには思えないチームですが、エクアドルは富士山の五合目、ボリビアは富士山の山頂の標高です。この環境にはブラジルやアルゼンチンも毎回苦しんでいるので、日本ならもっと苦しむことになるでしょう。
アフリカは1位のみの通過なので、とにかく勝ち続けなければなりません。北中米カリブ海はアジアとほぼ同じです。