Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズについて、いろいろ書いた記事です。

日本シリーズ雑感

A代表、レッズ、U-22代表とサッカーの試合が続いていたので、ここのところ試合の記事とプレビュー記事ばかりでした。今日はまだ柏戦のことを書くには早いので、頭の中にはあったものの書けなかった日本シリーズに触れます。

私がファンである西武がたとえ出なくても、日本シリーズは日本プロ野球の集大成だと思っているので、例年レッズ戦と重ならない限り見ています。もちろん西武戦でなかった今年は長い試合になりそうなら風呂に入ってしまうほど、100%の集中力では見ていませんが。

今回のシリーズは、中日がチーム打率12球団最下位という成績で、セリーグを優勝してクライマックスシリーズでもヤクルトを下していたという驚異的な事実が楽しみの一つでした。確かに今年は岩瀬の前のセットアップの浅尾が大車輪の活躍で、8回までリードしていれば勝てるという計算は落合監督自身もしていたと思います。

ただ、中日の場合は勝ちを計算できる先発投手がチェンと吉見の二人で、この二人で4勝できないと、3番手以下の先発投手は不安材料ではありました。これに対し、ソフトバンクは貯金40を超える圧倒的な強さでパリーグを制し、例年苦い思いをしてきたクライマックスシリーズも3連勝と余裕を持って日本シリーズに出てきました。

こういう事実を総合するとソフトバンクの優位は動かないと思っていましたが、秋山監督はシリーズの先発投手を始まる前から7戦すべてで決めていたと後で知って驚きました。理由は第五戦の山田の先発です。レギュラーシーズンでもローテーションの谷間で先発していた育成選手上がりの選手を、もし1勝3敗でも出していたかと思うと、私は2勝2敗にしたからこその奇襲と思っていました。

結果的には、秋山監督は見事に賭けに勝ったと思います。山田が好投して第五戦を取り、2試合のうち一つ勝てばいいという条件でヤフードームに帰れたからです。中日は第七戦の先発にレギュラーシーズンわずか3勝の山井を送らざるを得ず、接戦続きだったこのシリーズも第七戦は完全にソフトバンクの試合でした。

今、ソフトバンク本社が日本シリーズ優勝用のCMを流していますが、たぶんシリーズの前に撮ったと思うので、そこまで自信があったのかと驚いています。