Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズについて、いろいろ書いた記事です。

想像以上の成長(9/4日本対パラグアイ)

岡田監督時代、本田圭佑の1トップを試したときは、正直前線は個人技頼みのところがありました。それでも、その個人技で点を取ってしまえるあたりは、さすが本田圭佑でしたが、国際試合で安定した成績を残すためには、第二、第三の本田圭佑が出てこないと苦しいかなと思っていました。

その「第二の本田圭佑」に名乗りを挙げたのは、ドイツのドルトムントで活躍する香川真司選手です。香川の場合、日本でのキャリアの大半がJ2のC大阪だったため、どういう成長曲線を描いたかわからないのが残念ですが、昨年にMFながらJ2得点王に輝く活躍で、ドイツでも有数の強豪からオファーをもらうまでになりました。

そう簡単には試合に出られないだろうという、日本人の多くの想像を覆し、開幕戦から試合に出場している香川の成長は、この試合で誰もが知るところになりました。ボールが足元に落ち着くし、個人技で相手を抜くこともできます。点の取れるMFという売り物も、この日唯一の得点となった中村憲剛のスルーパスを受けたゴールで証明されました。

パラグアイも強かったです。あまりSBを上げてくるチームではなく、手堅く4バックを下げて守るチームでしたが、ゴール前のアイディアが多彩で、右FWのサンタクルス、中央のバリオスあたりはお互いを使って点を取ろうとしてきました。失点を防げたのは、川島の成長もあったと思います。

また、長友も一ランク上の選手になった印象で、もともと身体能力は高かったですが、その使う場面を決定的な場面に絞り、パラグアイ相手に決定的なクロスを入れていました。守備に戻るスピードも速く、初めて日本人のSBで世界に通用する選手になれる可能性を感じました。

これはスタンドで見ていたザッケローニも、いい選手はいるではないかと喜んだ可能性が高いでしょう。ザッケローニの場合、年齢的には日本代表監督が最後の大勝負になる可能性が高いのも好都合で、変に名門チームからのオファーを欲しがって最初の2年でやめてしまうより、じっくりとチームを作り上げる方が、日本代表にとってはいいと思います。