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U-20日本対サウジ(加筆)

昨日のユース代表のサウジ戦、テレビで見ました。この試合は勝てばU-20W杯出場決定、負ければ予選敗退という厳しい試合でした。ユース代表も、本来ならA代表のようにホームアンドアウェーで世界大会の出場権を争って欲しいですが、ユース年代にはそれだけのお金はかけられないのが世界の事情のようです。この大会も、暑く芝生もいいとは言えないインドでの集中開催になってしまいました。

U-20W杯のアジア枠は4で、これはしばらく変わっていません。ただ、以前は最終予選の出場チームは8で、1次リーグ2位で決定と比較的くじ運には左右されにくいシステムでした。しかし、いつからかはわかりませんが、最終予選の出場チームが16に拡大され、1次リーグを突破したチームがベスト8を戦い、その勝者がU-20W杯の出場権を得るシステムに変更されました。

これでは、どんなに1次リーグでいい試合をしても、ベスト8で強いチームがきたら敗退してしまいます。くじ運にかなり左右されます。また、勝てばPK勝ちでも出場権を得られます。そのため、格下チームは最初からPK狙いの戦いが可能です。このシステムはおかしいと、試合前は思っていました。

しかし、ルールがそうなっている以上、サウジに勝たないといけません。日本は4-4-2のシステムで、有名な選手は鹿島の右SBの内田や大分のトップ下の梅崎がいます。この年代はホームで開催されたU-17アジア選手権で痛恨の予選敗退を喫した年代ですが、この2年で成長を見せたのでしょう。Jリーグのレギュラークラスが何人もいるのは、小野伸二がいた1999年組以来です。

このサウジ戦でも、彼らのサッカーの内容は良かったです。ボール支配率を上げて、サイドからのクロスにFWを突っ込ませるスタイルで、先制点を挙げ、前半を優勢に折り返しました。しかし、サウジもさすがにW杯常連の強豪です。シュート力が高く、FKとミドルシュートクロスバーに当てています。

このまま終われば、幸運に救われて日本がU-20W杯出場を決めたということになるでしょう。しかし、幸運ばかりが続くことはありません。相手の左からのクロスに、森島がファウルしたという微妙な判定で、サウジにPKが与えられ、これを決められました。

日本は落ち着きを取り戻すには延長に持ち込んだ方がいいと思えました。しかし、日本の選手は想像以上に精神的に強かったです。ロスタイム突入寸前に青木が劇的な決勝ゴールを決めてくれました。前回(2004年)のU-20W杯予選が、カタール相手に内容で下回り、辛うじてPK勝ちという寂しい内容だったので、今回のU-20代表は強豪相手に激戦を制した内容のある試合だったことがうれしかったです。次はアジア王者を目指して欲しいものです。