Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズについて、いろいろ書いた記事です。

サポーターのファインプレー

選手や監督のファインプレーは、記憶にも記録にも残ります。しかし、サポーターの良い応援は、なかなか記憶にも残りにくいです。もうそろそろ忘れかけた頃だと思うので、一つ印象に残ったサポーターのファインプレーを取り上げます。駒場のリーグ戦、アビスパ福岡戦(10/15)でのことです。

この試合では、左ストッパーがネネで、リベロ闘莉王でしたから、最悪の場合攻撃好きな二人が両方とも上がったときにカウンターを食らうという恐れがありました。そのため、浦和は鈴木啓太を最終ラインに入れるのはいつもの対策でしたが、さらに長谷部を最終ラインに入れて対応していました。

そんな長谷部が最終ラインにいた前半40分のことです。長谷部はもともとは攻撃的MFですから、パスで攻撃につなげたいという発想がありました。しかし、そのパスはミスになり、相手FWの布部に奪われてしまいました。幸いシュートは外れてくれましたが、このプレーを目の前で見ていたゴール裏の浦和サポーターには動揺が走りそうな場面です。

長谷部に対し、野次の一つは飛ぶかもしれないと思っていました。しかし、ゴール裏のサポーターの対応は、なんと長谷部にコールを贈りました。サポーター自身や、グラウンドの長谷部に向かって、「動揺するな」というメッセージを感じました。

浦和サポもかつては、当時の正GKの土田が試合でミスをしたときに、控えGKの安藤の名前をコールするという、ひどいこともやっています。しかし、サポーターも長年のJリーグの激闘をこなすうちに、どういう行為がサポートかわかってきたのでしょう。とりあえず長谷部を動揺させないようにするという、サポーターの狙いはよくわかりました。サポーターも年々成長するものなのでしょう。